シルクって、どうイイの?

それでは、シルクについて

特徴を説明します。

・お肌や髪にとても優しい

シルクは、18種類のアミノ酸構造が人の肌と同じ。人の肌にとても近いので、お肌との親和性が高く、更に極細で刺激が少なく、お肌や髪にとても優しいのです。

ちなみにその細さはというと、糸は約10μ(=0.01mm)ですが、実はこれは数百本のフィブリル繊維が集まってできたものなので、1本の繊維は1μ、さらに0.1μという、とてつもない細さの繊維で構成されています。

・吸水性、放湿性が高い

シルクは吸水性・放湿性が高く、湿度・温度を快適に保つので、冬は暖かく夏は涼しいんです。

わたしが実際に使ってみて最初に驚いた特徴が、水をよく吸うのに、水捌けがとても良く、乾きやすいこと。呼吸する繊維だ、と感じました。

この特徴によって、お肌や髪を最適な環境に保ってくれます。

・静電気が起きにくい

お肌の乾燥にも繋がる静電気。お肌が乾燥すると、痒みにも繋がります。

化学繊維は特に静電気が起きやすいですが、先程ありましたように、シルクは湿度を快適に保つ特徴がある為、天然繊維の中でも静電気が起きにくい特徴があります。

・繊維が細く滑らかで肌触り良い

これはもう、触っていただくとすぐに実感していただけるのですが、最初にもお話ししたように、極細の糸なので、ほんっとうに滑らかで気持ちいいです。

その極細の繊維がお肌に負担を極力かけずに、古くなった角質を優しく除去し、なんなら癒し効果も期待される繊維です。

・自浄作用

シルクは、セリシン というタンパク質で覆われています。柔らかく繊細なお蚕さまの身体を守る繭の糸の外側にあるセリシンには、抗菌・防臭効果紫外線カット効果 などの作用があり、これがシルクの自浄作用の源泉となっています。

汗や皮脂による汚れやニオイ を自然に 分解・除去 することができ、清潔な状態を保つことができます。

ちなみにこのセリシンは、たくさん付いたままだとゴワゴワするけれど、わずかに残していると滑らかな肌触りになるので、シルク生地を作る時にはこのセリシンをわずかに残して作られます。

このセリシンが、アルカリ性にも酸性にも弱いので、基本的に中性洗剤でのお手入れをオススメしているのです。

・活性酸素を除去する働きがある

活性酸素とは、簡単に言うと身体の酸化。人間に必要なものではあるのだけど、過剰に発生すると身体の細胞を攻撃し、有害になってしまうもの。人が普通に生活をしていると発生するものなのですが、現代社会においては、ストレス過多であったり、農薬や化学物質、添加物の接種により、この活性酸素が過剰に発生してしまいます。

シルクはこの活性酸素を除去する働きがある繊維なのです。

このような特性があり、お肌にとても優しい繊維です。


シルクはその特徴から、今では食品や美容、更には医療でも使用されており、再び注目が集まっています。

シルクはデリケート

このような素晴らしい特徴を持ったシルクですが、その特徴だからこそのデリケートな側面もあります。

手荒に扱うと、繊維が傷み、長持ちしてくれません。手洗いで、優しく押し洗いをし、濯ぎも優しく、優しく。
洗面器の中で泳がせるように振り洗いをしてください。

脱水は、タオルドライで。
洗濯機脱水は、シルクを傷める原因になりますので避けてください。

また、シルクは人の肌のように日焼けをします。日光に当てると劣化しやすくなりますので、必ず陰干ししてください。

お洗濯について詳しくはこちらをご覧ください。

ちなみに『洗えるシルク』というものが出回っておりますが、中にはシルク生地の表面に化学処理や化学物質でコーティングをし、洗濯機で洗えるように加工されたものも少なくありません。

そういった加工をされたものは、そもそものシルクの良さが発揮出来ないばかりか、お肌の負担にもなりかねません。

シルク製品をお求めの際は、こういったところも見てみましょう。